〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-3-6 山手ビル5F 

03-3971-1175
受付時間
9:00~17:00
(土日祝祭日を除く)

たまたま浴槽水からレジオネラ菌が数個(基準値:10cfu未満/100ml)検出されてしまったのであれば高濃度塩素処理でも消毒できますが、基準値を超える数値が検出された場合は注意が必要です。

当ホームページ内でも記載していますが、レジオネラ菌は生物膜(バイオフィルム)内で繁殖します。生物膜の中までは塩素が入ってこないため、レジオネラ菌は生き続けられるのです。

レジオネラ菌が基準値以上に検出されたとなると、浴槽循環経路内のどこかにレジオネラ菌の巣ができてしまっている可能性が高いです。

この場合、高濃度塩素処理だけで一時的に処理しても常に心配が付きまといます。レジオネラ菌の巣となる生物膜を除去しない限り、またレジオネラ菌が検出されてしまうので安心できません。

以下にレジオネラ菌が検出されてしまった際の対処事例をご紹介致します。

この方法は、過酸化水素等による洗浄でいったん生物膜を除去し、生物膜をできるだけ再付着させないように塩素よりも強力な二酸化塩素で継続的に処理するものです。

過酸化水素による洗浄作業は非常に高額なので、この洗浄サイクルをできるだけ長くするために二酸化塩素を使うことが得策だと思います。

レジオネラ菌検出後の対処法

 


 

保健所の検査でレジオネラ菌検出!

当該浴槽は、オープンから約6か月後に保健所の検査によりレジオネラ菌が検出され、循環浴槽系統内の過酸化水素洗浄を実施しました。

その後、二酸化塩素処理を月に2〜4回の頻度で継続しておこない、10ヶ月後に効果確認のために再度、過酸化水素洗浄を実施しました。

▲画像クリックで拡大して見られます

オープンから6ヶ月後の過酸化水素洗浄

過酸化水素を投入後、ろ過機や循環配管内に付着していた大量の汚れ(生物膜など)が出てきました。

オープン当初は来場者数が多くなり、浴槽に人由来の汚れ(皮脂や垢など)が持ち込まれるため、特に注意が必要です。


発泡剤を投入し、さらに汚れを浮き上がらせます

発泡剤投入により細かい泡が発生し、過酸化水素で落としきれなかった汚れを浮き上がらせて排出させます。

これで配管洗浄が完了し、リセット(ゼロクリア)した状態になります。


二酸化塩素により生物膜の再付着を抑制!

月に2〜4回の頻度で二酸化塩素処理をおこない、レジオネラ菌の巣となる生物膜の生成を抑制します。

公衆浴場法施行条例等で各都道府県が定めている「循環配管・ろ過機の消毒」頻度での実施をお勧めしております。                 各都道府県の条例一覧はこちらから


過酸化水素による再洗浄で二酸化塩素の効果を確認!

1回目の過酸化水素洗浄から約10ヶ月経過後、過酸化水素による再洗浄を実施しましたが、目に見える汚れの排出はありませんでした。

毎月2回以上、二酸化塩素処理をおこなっていたため、生物膜が再付着していないことが確認できました!

お気軽に
お問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

03-3971-1175

<受付時間>
9:00~17:00
※土日祝祭日は除く

ごあいさつ

藤田.png

担当の藤田です。温浴施設の衛生管理やレジオネラ菌対策のことならお気軽にご相談ください。

株式会社リンクス

住所

〒170-0013
東京都豊島区東池袋1-3-6
山手ビル5F

営業時間

9:00~17:00

定休日

土日祝祭日